三鷹市長選挙戦、最終日の朝に

まずはちょっと長めの前置きを。
このブログ、私にとっては3代目のブログになる。
一般向けのブログサービスが広がり始めた頃、略されない「ウェブログ」という言葉が通用していたり、内容も「ウェブ上の日記」がほとんどだった頃、ものは試して始めてみた初代。
そして、その後、政治の世界に片足突っ込んでいたときに、「オフィシャルブログ」(笑)として書いていたブログ。現職でもない身ゆえ、抽象的なことばかり書いていたっけ。
そしてこの3代目。全然書いていないので3代目たり得ているのかとは思うけれど。
まだせがれが小さかった頃に、子育てブログにしようかなとか、昨年PTA役員になったときに、PTA活動日記にしようかと思ったけれど、結局は慌ただしい日常に流されて、開店休業状態。
でも、今回2019年の三鷹市長選挙において、河村孝さんを応援する、そして今回の非常に微妙な構図の中で、それを公言すると決心したことで、ここに書き留めておきたいと思うことができた。
政治活動のブログを辞めて、新しく始めたブログ。その開店休業からの再開が、政治の話題というのも変が感じがするが(笑)
TwitterやFacebookにもアップしたけれど、タイムラインに流れていってしまうそれらと異なる「WEB上のログ」として、ここにも上げておきたいと思う。

三鷹市長選挙戦、最終日の朝に


市長選挙とは、単純に次の4年のことを決めるものではない。
新たなことを始める労力はもちろんのこと、一度始めたことをやめる労力を考えれば、4年後に「5期・20年務めた大物市長」の路線を修正するのは、大変な難事となるだろう。
 
そして何より、三鷹が得意とする「参加」と「協働」は、「多選」に弱い。 
「多選の弊害」とは、多くの場合、本人の劣化ではなく周りの変化で起こるもの。トップに近しい者の「誇り」は、時間とともに「驕り」へと変容する。
 
幸い、現市政は腐敗しているわけでも、人心と乖離しきっているわけでもない。ただ、政策の優先順位など、「疑問符」は少しづつ増えてきている。
 
だからこそ今変えるべきなのだ。
 
もともと、河村さんは現市政を支えていた方であるし、根底には相通ずる部分も多い。
現市政の変えるべき部分を変え、活かすべき部分は活かすという改革が可能なのは今のタイミングしかない。
4年後では、「痛みを伴う大幅な路線転換」にならざるを得ないだろう。
 
 
私が地域活動に関わり始めた頃、地域で動いている人たちは本当に活き活きしていた。各分野が、「先進的」と注目され、それを支えているという誇りを持っていた。
もちろん行政への苦言はあっても、市の下請けの協働ではなく「自らやっている」という気概があった。
 
そしてその誇りを支えていたのが、自分たちと同じ市民参加の中から出てきた「清原さん」、その市民参加を役所の中で切り拓いてきた「河村さん」だった。
 
当時社会に出たての私は、地域を担う市民と、行政トップ&ナンバー2との距離感を、本当に感嘆しながら眺めてきた。
 
 
最終日に河村さんを応援しなきゃと思って書き始めたのに、なんだか涙がボロボロ出てきた。なんでこんな選挙になるのか。
 
当時、まだ学生みたいな私に、誇らしげに三鷹の市民活動の歩み、清原さんや河村さんことを話してくれた大先輩たち。
礼賛でも盲信でもなく、それぞれの考えと立場から、評価すべきところは評価し、問題は問題で指摘できる人たち。
20年近く経ち、鬼籍に入られた方もいる。
そんな方たちが今回の構図を見たらなんて思うだろう。
 
そして多分、向こう側にも今の私と同じ気持ちの人がいるのだと思っている。
今回の場合、どちら側かを分けているのは、どこを評価するかという視点のちょっとした違い、これまでの距離感や人間的な相性に過ぎないはずだ。
 
ロジカルに多選への懸念と、自分の考える三鷹の政策課題の優先順位を述べて、河村さんへの応援の投稿とするつもりが、心のうちの話になってしまって正直恥ずかしい。
 
でも、政治に片足突っ込んで痛い思いもした、そして、これまでもこれからも、三鷹で地域に携わっていく一市民の正直な思いとして、ネットの片隅に残しておく。
 
まあ、10年後も20年後も「あの時あんなこと書いてたよな」と、これをネタにイジられ続けるのだろうけれど(苦笑)

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