木の実保育園 閉園

今日、2014年3月31日は、せがれが3年間通った保育園の閉園日。 その保育園、「木の実保育園」は、三鷹市野崎の地に60余年の歴史を持ち、1,000名を超える卒園者を送り出してきた、地域の宝でした。 親子遠足に夏祭り、運動会にお遊戯会、餅つき、複数回の保護者参観と、まるで幼稚園のような充実した行事。 そして、コップ袋からシューズ袋、シーツに至るまで、手作りを求める文化。 そんな、伝統に培われた園風に、入った当初は「えっ、そこまで?!」と戸惑うこともありました。 でも、組織文化ともいうべき、子どもを見守り、しっかりと成長させていこうという、先生方の揺るぎない姿勢。親をお客様扱いするような行き過ぎたサービス視点でもなく、かといって旧時代的な提供者視点でもない、寄り添い共に歩む姿勢に、その戸惑いはあっという間に消えてなくなりました。 (というか、夏祭りのお神輿をはじめ、各行事の小道具などがほとんど先生方の手作りという、徹底した姿勢に、ぐうの音も出ませんでした(笑)) おかげさまで、この3年間、親として全幅の信頼感、安心感を持って、子どもを通わせることが出来ました。 そして、私たち親も、様々な行事への参加の機会によって、「家庭」と「保育園」の中間の時間を、家族で楽しむことが出来ました。 そんな思いを、多くの保護者が抱いていたようで(そもそも、親子2代で通っていた人も珍しくない)、いつもならお迎えでみんなそさくさと帰っていく時間が、今日に限っては、たくさんの保護者と子どもたちで溢れかえり、大賑わいでした。 予め保護者有志の方がみんなに声をかけ、用意されていた花束。その贈呈が終わっても、「ひと言お礼を」「一枚写真を」と、それぞれの先生の前に保護者と子どもたちの長い列ができ、しばらくは賑わいが絶えることはありませんでした。 大勢の保護者と子どもたち 別れを惜しむやり取りが続く 多くの園児を送り出した老桜は、何を思うのだろう